【書評】バビロンの大富豪

【書評】バビロンの大富豪 お金

こんにちは、龍です。

私たちは皆、経済的成功を達成したいと願っています。
経済的成功を達成した人びとの中には、大富豪と呼ばれるようなお金持ちもいます。
バビロンの大富豪』は、そういった大富豪になるための考え方を教えてくれます。
本書の副題は、「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか、と題されています。
本書は、私たちがどうすれば経済的成功を達成できるか、という問いに答えようとするものです。

タイトルにもなっているように、本書は古代都市バビロンを舞台にしています。
古代都市バビロンの市民は、当時最も裕福な市民だったと言われています。
バビロンの市民が裕福だったのは、お金の扱い方、「健全な原則」を知り、守っていたからに他なりません。
本書は、大富豪を目指す一歩を踏み出す道標となることでしょう。

財産を築くための不滅の原則があった

本書は、財産を築くためのいくつかの原則を、具体的なエピソードを交えて丁寧に説明しています。
この原則は、現代社会でも通用する不滅のものです。
主なものを紹介していきます。

稼いだものは、すべてその一部を自分のものとして取っておく

資産形成には、収入から支出を差し引いた残り、すなわち純利益が重要です。
収入と支出を正確に把握することも重要ですが、家計簿を付けるのが面倒という方もいるでしょう。
あらかじめ収入から一部を取っておいて、残りで1か月を生活します。
そうすると、自動的に収入の一部が貯蓄となります。
いわゆる天引き貯蓄などと呼ばれる方法です。

例えば、収入の1割をあらかじめ貯蓄に回し、残り9割の収入で生活していくのです。
9割の収入で生活するには、「支出を減らす」必要があります。
つまり、この方法は支出を減らすという思考法を植え付けるのに、ぴったりなのです。

これ以外にも、本書は、必要な生活費と自分の欲求とを混同しないように、と説きます。
消費と浪費を区別し、自分の欲求を満たすだけの浪費を減らすようにしましょうという意味です。

私の場合、iDeCoを利用して、収入の1割程度をあらかじめ掛金として払い込んで貯蓄しています。
支出を減らすには、毎月何に支払ったか、家計を把握する必要があります。
私は、マネーフォーワードを利用して、予算を立て、支出を把握するようにしています。

貯めた資金は寝かさずに増やすべし

お金持ちというと、お金や財産をたくさん持っている人を思い浮かべるかもしれません。
しかし、お金をたくさん持っていても、定期的な収入がなければ、使い果たしてしまうでしょう。
宝くじに当たった人は、お金を一時的にたくさん持っていますが、仕事を辞めてしまって、お金を使い果たして貧乏に逆戻りということもあり得ます。

本書は、しっかりした定期的収入こそが財産であり、そういったお金の流れを生み出すものこそが財産なのだと説きます。
先ほどの方法で貯めた資金は、お金の流れを生み出す財産に投資し、働かせるべきだということです。

重要なのは、お金を生み出す財産に投資すべきということです。
現代では、定期預金はほとんど利息を生み出しません。
また、株式の短期売買やFXなども、本質的な意味では定期的収入を生み出しません。

お金を生み出す財産というのは、中長期的にプラスサムゲームになる資産です。
株式の中長期的な保有により、キャピタルゲインとインカムゲインが見込めます。
不動産投資もインカムゲインを見込めます。
現代では、リスクを分散できるETFやREITなどを活用すると、リスクを抑えてリターンを見込むことが可能になっています。

私は、iDeCoや一般NISAを利用して、株式や不動産のインデックスに連動する投資信託やETFを購入しています。
毎月の分配金が増えるとともに、含み益も積み上がってきました。

まとめ

このようにバビロンの市民が守り続けた「健全な原則」は、現代にも応用できる考え方です。
現代では、この考え方を実践するための、ツールやサービスが充実しています。
「健全な原則」を守り続ける意思と実行力が、「繁栄と富と幸福」をもたらすはずです。

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